会計ソフトをお使いの方、年(度)更新のタイミングによっては注意が必要です。
なぜなら、前年の残高を引き継がれていないこともあるからです。
法人も同じで、決算申告を終えてからの更新か、決算日を経過してすぐの更新かでの注意点は同様です。
貸借対照表を作る方は、特に注意
個人事業主で、青色申告特別控除55万円、65万円を受ける方は必ず貸借対照表を作成します。
そこには「残高」を記入していくのですが・・・
例えば、2022年分の確定申告書に添付した貸借対照表の12月31日(期末)記入した残高は、
2023年の貸借対照表→1月1日(期首)に連動します。
残高が変わることは、前年(前期)の数字が変更されたことを意味する為、タブーとなっています。
更新タイミング:確定申告が終わってから
2023年分の確定申告書を作成するのは、2024年になってからですよね。
・2024年分の入力はせず
・そのまま2023年分の精査を行い
・確定申告書の提出以降で更新する
と、最終確定した残高がキッチリ引き継げます。
ただ、デメリットとして2024年分の入力が進まないという点です。
更新タイミング:年が変わってすぐ
定期的に入力する方ほど、注意が必要です。
なぜなら、更新後、下記図のように2023年の残高が変更されることがあるからです。
2023年の残高について、
例えば、三菱UFJ銀行の12月31日の正しい残高 100,000円が、会計ソフトでは110,000円。
このような状態で「更新すると」110,000円で繰り越してしまいます。
決算の作業をしていくと、現金や普通預金、売掛金など残高が変わることが多く(それが決算なんですが)
その変更された正しい残高(例えば、三菱UFJ銀行の12月31日の残高 100,000円)が
2024年に引き継がれないと(三菱UFJ銀行 110,000円のままなので)2024年の入力に影響が出ます。
対応は「残高更新」をする
会計ソフトには、「残高更新」のような機能がついているはずです。
ある会計ソフトでは、残高データを作成し、新しい年度でそれを取り込むような仕様だったり、
マネーフォワードであれば、
再度更新したい年度を表示させて(上記例であれば2023年)、メニューの「決算申告」→次年度繰越→
「次年度へ繰り越すデータを選択」にチェックをし、再度更新します。
次年度繰越を行ったあとに今年度の帳簿を修正した場合は、「次年度繰越」画面で「データを繰り越して次年度を作成」ボタンをクリックすると、その時点の期末残高をもとに再計算が行われ、次年度の開始残高に反映します。
マネーフォワードサポートサイト
まとめ
定期的に入力されている方ほど、この「再度更新」作業を忘れると残高が合っていないという事になります。
またお使いの会計ソフトの仕様を必ず確認され、更新をするようにしてください。
入力済みのデータが上書きされて消えた・・・という事が無いように!